FWD収入保障(引受緩和型)のレビュー
FWD収入保障(引受緩和型)は、通常の収入保障保険よりも健康告知の条件を緩和したタイプの収入保障保険です。
過去の病歴や持病が理由で一般の死亡保険に加入しにくかった人でも、検討しやすい設計になっています。
万一の際には、毎月一定額の年金を受け取れる仕組みで、
家族の生活費や固定支出を安定的に支えることを目的とした保険です。
この保険の位置づけ
引受緩和型の収入保障保険は、
「健康状態に不安があるが、家族の生活費への備えは持っておきたい」という人向けの商品です。
通常のFWD収入保障と同じく、
死亡時や高度障害状態に該当した場合に、
毎月の収入を補う形で給付される点が特徴です。
一方で、加入しやすさの代わりに、
保険料は標準体と比べてやや割高になる傾向があります。
主な保障内容
■ 死亡時の収入保障年金
被保険者が死亡した場合、
契約時に設定した毎月の年金額が、保険期間満了まで支払われます。
たとえば「月10万円・60歳まで」のように設定すれば、
万一の際に毎月10万円を受け取れる仕組みです。
■ 高度障害状態への対応
所定の高度障害状態に該当した場合も、
死亡時と同様に年金形式の給付対象になります。
病気の進行や事故によって働けなくなった場合の生活費補填としても活用できます。
引受緩和型の特徴
FWD収入保障(引受緩和型)は、
告知項目が通常よりも少なく、質問内容も限定的です。
一般的には、
- 最近の入院・手術の有無
- 現在の治療・投薬状況
- 一定期間内の重い病気の有無
といった数項目の告知で判断されます。
ただし、告知が緩和されている分、
加入後一定期間は保障内容に制限(免責期間など)が設けられている場合もあるため、
条件の確認が重要です。
保険料と設計の考え方
保険料は、加入年齢・性別・保障期間・年金額によって決まります。
引受緩和型であるため、標準体の収入保障保険よりも保険料は高めに設定されています。
そのため、
- 必要最低限の年金額に抑える
- 保障期間を必要な年齢までに限定する
など、無理のない設計が重要になります。
評価されやすいポイント(メリット)
- 加入しやすい:持病や既往症があっても検討しやすい
- 生活費補填に特化:毎月の収入代わりとして使える
- 高度障害にも対応:働けなくなった場合の備えになる
- 合理的な設計:必要な期間だけ保障を持てる
注意点・デメリット
- 保険料が割高:標準体と比べるとコストは高め
- 保障制限の可能性:加入後一定期間は支払対象外となる場合がある
- 一時金は受け取れない:年金形式のみ
- 満了後は保障終了:終身保障ではない
よくある検討シーン
- 持病があり、通常の死亡保険に入れなかった
- 家族の生活費への最低限の備えを持ちたい
- 住宅ローンや教育費の負担期間だけ保障が欲しい
- 一時金より毎月の収入補填を重視したい
向いている人・向いていない人
向いている人
- 健康状態に不安があり、保険加入を断られた経験がある人
- 家族の生活費を毎月安定して確保したい人
- 保障期間を限定して合理的に備えたい人
向いていない人
- できるだけ保険料を抑えたい人
- 終身の死亡保障を求める人
- 一時金でまとまった資金を残したい人
加入前に確認したいポイント
- 告知内容と加入条件
- 免責期間・保障制限の有無
- 毎月の年金額と保障期間
- 保険料負担が家計に無理なく続けられるか
- 通常の収入保障保険との比較
総合評価
FWD収入保障(引受緩和型)は、健康面の理由で選択肢が限られていた人にとって、
現実的に検討しやすい収入保障保険です。
保険料は高めですが、
「家族の生活費を毎月確保する」という目的が明確であれば、
必要最小限の保障として十分な役割を果たします。
標準体の商品と比較したうえで、
無理のない保障額・期間に設計することが満足度を高めるポイントになります。
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