かしこく備える終身保険のレビュー
かしこく備える終身保険は、死亡保障を一生涯確保しながら、将来の資金としても活用できる貯蓄性のある終身保険です。
「万一の保障」と「長期的な資金準備」を両立したい人を中心に検討されることが多い商品です。
この保険の位置づけ
終身保険は、定期保険のように期間限定でなく、一生涯の死亡保障を持てる保険です。
かしこく備える終身保険は、その中でも「保険料を抑えつつ、将来的に解約返戻金を資金として活用できる」ことを重視した設計です。
死亡保障を主目的としながらも、老後資金・介護資金・相続対策など、将来の多様な用途を見据えて選ばれることがあります。
基本の保障内容
■ 死亡保障
被保険者が亡くなった場合、契約時に設定した死亡保険金が支払われます。
保険金の使い道は制限されず、葬儀費用・生活費・教育費・相続財源など、家族の判断で柔軟に活用できます。
■ 高度障害保障
所定の高度障害状態になった場合にも、死亡保険金と同等額が支払われます。
死亡だけでなく、長期的に働けなくなる生活リスクにも備えられる点が特徴です。
貯蓄性(解約返戻金)の考え方
この保険には解約返戻金があり、契約後に途中解約した場合でも払込保険料の一部が戻ります。
加入からの経過年数が長くなるほど返戻率が高まる傾向があり、長く持つ前提で資金を積み立てることができます。
ただし、短期間での解約では元本割れになる可能性があるため、流動性の高い資金として使うのは向きません。
保険料と払込期間の考え方
保険料は、加入年齢・性別・保険金額・払込期間によって算出されます。
一般的には、若いうちに加入する・払込期間を短めにするほど、総支払保険料を抑えやすい設計です。
払込期間は終身払だけでなく、一定年齢までの支払い完了型も選べる場合があり、ライフプランに合わせた柔軟な設計が可能です。
評価されやすいポイント(メリット)
- 一生涯の保障:更新なしで死亡保障を確保できる
- 貯蓄性がある:解約返戻金を将来の資金として活用できる
- 死亡保障と資金準備を両立:老後や相続対策にも使える
- 払込期間の選択肢:ライフステージに合わせて選べる
注意点・デメリット
- 短期解約は不利:早期解約では元本割れの可能性がある
- 流動性は低い:必要なときに自由に引き出す用途には向かない
- 定期保険より保険料は高め:同じ保障額でもコストは上がる
- インフレリスク:将来の物価上昇には弱い面がある
よくある利用イメージ
- 不慮の死亡時の生活費・教育費の準備
- 葬儀や相続の資金としての利用
- 老後資金や介護資金の積み立てとして利用
- 貯蓄としての保険と死亡保障の両立を図る
向いている人・向いていない人
向いている人
- 一生涯の死亡保障がほしい人
- 将来の資金準備も兼ねて保険を持ちたい人
- 長期的な資産形成を検討している人
向いていない人
- 短期で資金を使いたい人
- 流動性の高い資産として保険を考えている人
- 定期保険のような低コスト重視の保障を求める人
加入前に確認したいポイント
- 払込期間と総支払保険料
- 解約返戻金の推移(何年目でどれくらい戻るか)
- 死亡保障額が家計に適切か
- 定期保険・医療保険・がん保険との役割分担
- ライフプランとの整合性(教育費・住宅費・老後資金)
総合評価
かしこく備える終身保険は、「死亡保障」と「資金準備(解約返戻金)」をバランスよく両立できる商品です。
医療保険や定期保険などと組み合わせて役割分担を明確にすることで、家計全体の保障設計が進みやすくなります。
短期的な柔軟性は高くありませんが、長期的な視点で資産形成を考えたい人にとっては、検討価値がある保険です。
口コミ
1
可もなく不可もなく
学生の頃から皮膚疾患があり、社会人になって保険について考えたときに、小さい時に親が加入してくれていた県民共済の内容を拡充しようとしていたところ、皮膚疾患を理由に拒否されたため代わりに加入することにしました。皮膚疾患に紐付く保険金申請の免責期間は1年だけで済んだのでその後は普通の保険として加入できています。まだ保険金申請手続きに至ったことはないですが、入院して1日目から保険金が申請できるなどありがたい保障内容の割に月々3000円台の保険料で済んでいるので、いざという時のお守りとして加入させてもらっています。
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